生徒会の一存が面白い
ひだまりスケッチ・まほろまてぃっくの電撃的な投入で遅れていたBS-TBSの土曜枠も、
無事けんぷファー・にゃんこい!が席に座り、今期アニメこれで全部出揃ったという感じですけども。
上記2作品は第1話が見れなくて、先週放送された第2話のけんぷファーは、後半の方しか見てないんですが
視聴前に抱いてた不安は浅はかだったかな、と思わせるくらいには楽しめそうでした。
にゃんこい!は概ね予想通りのテイスト。
マンバのヒロインとはこれまた変化球な……とハラハラしながら見てましたが、
結局ナチュラルメイクな可愛い幼なじみキャラに戻ってくれたので一安心。
田中敦子声の猫というのは相当大物感漂ってて、もしや新しい擬体か?なんて妄想もありでしょう。
でもね、
今私が一番楽しみにしてるアニメは、違うんです。
大物声優を使ってるわけでもなく(能登さん出てくるけど)
燃えるバトル展開やこれといったお色気展開があるわけでもなく(主人公のハーレム妄想あるけど)
作画が突出してるわけでもなく音楽が優れているわけでもなく(OP曲は個人的にかなり好きだけど)
世間であまりいい評価を受けていない…気がする、そう、生徒会の一存です。
以前このアニメを「ジャンクフード的感覚」と評しましたが、それは偏った見方でした。
このアニメは実は結構、正統派な、学園ラブコメ的感覚も、持ち合わせていたのです。
それが明らかになったのが第6話『差し伸べる生徒会』でした。
冒頭から「あれっ?」と思わせる前フリがあって、何事も無かったかのように、いつものようにボンクラ生徒会のボンクラ会話がいくつかのパンチの効いたパロディネタを織り交ぜつつ繰り広げられるわけですが、
生徒会の面々の中で一癖も二癖もある女王様キャラ、知弦姉さまが、様子がおかしい椎名姉妹に気づいちゃうわけです。
問いただしてみると、二人は、両親の都合で内地(←この単語でこの学校が北海道にあるという設定を今更知らされた)の高校に転校することになったそうなのだ。
うそ、ここでまさかの二人退場?と見てる私もドキドキし始めて、画面の中のくりむ生徒会長もショックを隠しきれない御様子。
生徒会長はなんとか二人に生徒会に残ってもらおうとあの手この手で魅力的(?)な文化祭テーマを提案しますが二人の心には届きません。
そもそも文化祭は二人が転校した後に行われるイベント。姉の深夏は耐え切れなくなって生徒会室を飛び出してしまいます。(ここ、それっぽいよね!)
深夏も内心は転校なんてしたくない。けど、母親との関係も大事にしたい。
複雑な胸の内を妹の真冬から聞かされた、主人公杉崎(変態)。彼女の後を追って学校の屋上へ。
杉崎は深夏に、もし内地に転校したとしても、俺が毎週内地に通って二人に生徒会の議事録を渡すから、生徒会は続けてもらいたい、という旨を伝えます。
どう考えても無理のある提案ですが、杉崎は至って本気です。
そうです。この男こそ、このアニメで一番ピュアな心を持ったキャラクターなのです。
なんてったって、己の野望(生徒会の美少女たちでハーレムを築く)のために、死に物狂いで勉強して校内一位の成績を勝ち取って生徒会に入り、
毎回グダグダな生徒会が終わって生徒会長たちが帰った後も、薄暗い生徒会室で、たった独りで、貯まった生徒会業務を粛々とこなす、至って真面目で献身的な男なのです。
こんないい男は見たことねぇ。
杉崎はこういう男なので、本当に毎週通ってくるつもりなのだろう。
そんなことはさせたくない。
杉崎の情熱に打たれてか、深夏は両親を説得して、
その甲斐あって、春まで転校を延期してもらうことが出来ましたとさ。
おわり。
私の説明がクソなので「あっそ」って思われた方が大半だと思いますが、これは是非本編を一度見てもらいたい。
しんみりしちゃいますよ。
こういう感じでこのアニメ、ジャンクなパロネタの中にもスパイス的に思わずハッとさせられる展開を持ってくることがあるので今後も見逃せません。
そして重要なのは、そういったしんみり感をも、EDテーマが気持ちいいくらいブチ壊してくれますので、後腐れなくて、いい感じです。

