Archive for 2010/05/27

けいおん!! 第5話

ハチャメチャな修学旅行回をお留守番――一年年下の憂、あずにゃん、そして今話から本格的にスポットライトを浴びるようになった純ちゃんたちの視点から描いたお話でした。 お姉ちゃん(唯)の机の残り香すら有り難がり、次の瞬間には涙流してしまうほどのシスターコンプレックスを持った憂。 軽音部の先輩たち4人が京都をエンジョイする様子をけまらしく思いつつ、ややもすれば仲間はずれ感を感じてしまうあずにゃん。 澪先輩には憧れるも自分だけ軽音部との接点が無く、これまたちょっぴり疎外感を抱いている純ちゃん。 姉の居ない寂しさで泣き崩れる憂を気遣ってお泊り会を企画してくれる2人と、実際の平沢家での3人の様子も見所でした。 せっかくの日曜日が雨に降り込まれ、更に追い打ちをかけるように先輩たちの晴れた京都の下でのはしゃぎっぷりにあずにゃんはモヤモヤ限界、 一方純ちゃんは我関せず、ひたすら無言でコミックを読みふけるという、寛ぐというよりは居心地が悪いから自分の世界に入りたい=シャットアウトモード、 憂は言葉では何も言いませんが、いくらあずにゃんたちが来てくれてるとは言えやっぱり姉が居ない自宅に寂しさを見出したに違いありません。 つまりここまでは一見この3人は仲良しグループに見えますが、実際考えてることはてんでバラバラなわけです。 気詰まり感に耐えかねたあずにゃんはとうとう半ば強引に外出するわけですが、バッティングセンターで憂が偶然(?)取ったホームラン賞の商品を見て、先輩たちから託けられていた約束、部室で飼っているカメのトンちゃんの餌やりの件を思い出します。 仲間はずれ感、疎外感を抱いていたあずにゃんはここで託けられたカメの餌やりまで忘れてしまったとなると、本当に仲間はずれにされてしまうのではないかと心の中で危惧します。それはもう軽くパニックになる程度に。(そういう描写はありませんでしたが、想像です) 雨の中傘を差して桜ヶ丘高校に走る3人。皮肉にもお泊り以後3人の行動目標が初めて1つになるのがココ。 無事部室のトンちゃんに餌やりを果たすことが出来て、あずにゃんもほっと胸をなでおろしたことでしょう。 そこで純ちゃんが唐突に放った一言「セッションでもしようか」の一言です。あずにゃんは目を輝かせます。 憂はあずにゃんの心情が分かっているのでしょう、静かに微笑みます。 普段は軽音部の5人で音色を響かす空間ですが、今日はなんだか特別な、お祭りのようです。 3人の息はぴったりです。あれほどバラバラだった3人の心が一つになった瞬間。 それを祝福するかのように雨は上がり、暗かった部室にあまねく降り注ぐサンセット。 なんだ、仲間ならすぐそばにもいたじゃない。かけがえのない仲間が。 それから後日談的に、先輩たち4人が修学旅行から帰ってきます。 唯に連行されたあずにゃん。 京都が楽しすぎて自分の分は忘れられてるのではないかと思っていたお土産を渡されます。 それは京都っぽさも何もない、その辺でも売ってるんじゃないかという体の、単なるひらがな一文字「ぶ」のキーホルダー。 しかし、自分と先輩4人それぞれのキーホルダーを合わせると…… 「け」「い」「お」「ん」「ぶ」 ここであずにゃんは自分の心配は全くの杞憂だったということに気づくと同時に、 改めて自分は軽音部の「5人」のうちの1人なんだ、ということを身を持って再認識したわけです。 …とまぁ、私の見解(妄想)も含め、概ねこんな流れのお話。 前回は前回で、修学旅行のポジティブな意味での非日常性を享受する4人をよく描写しているなと思いましたが、 今回は、本当に、絵的にも、ストーリー的にも、細かい部分まで丁寧に作りこまれていて、涙が出そうになるほど感動しました。