Archive for 2010/09/30

けいおん!! 第22話

ヴァレンタインデーに色めく高校2年生、中野。 先輩たちはそんな事言ってられないよ。 無論、受験勉強真っ只中よ。 …の、はず。 ここで中野が立ち上がらなければ誰がやる! 純ちゃん?純ちゃんには既に本命が居るから。居てほしい。 さっそくヴァレンタインの買出しに向かう中野。 純ちゃんと鉢合わせてニヤリ。 平沢家の類まれなるキッチンの主、ぷろふぇっしょなる、★を付けるなら★★★(ほしみっつ)、の憂も合流したところで練成。 ヴァレンタインデー当日。 あれだけ日々ベタベタ、暴言吐き散らかしといて、今更緊張も何もないだろ、中野ォ! 歪んだ先輩像を持ち合わせる中野。 もしかして:純ちゃんは律先輩のこと嫌いなのカナ? 微妙にキャラかぶるし そうこうしてたら渡すタイミングを失ってしまった中野。 お昼休みになっちゃった。 なかなか一歩が踏み出せない中野を見かねて、純ちゃんがけしかける。 こうなると中野も動かざるをえないわけで、意を決して3年の教室に飛び込むも、昼下がりの女王いちご様先輩に軽くあしらわれてしまう。 そこで、大胆にも職員室前での出待ちを敢行する2人。 (男性職員が勘違いしちゃうだろ!) ちょうど先輩たちはさわ子先生の指導を受けている最中なのだった。 そりゃァ当然気づかれるわけだが、先輩たちを前にしても、何故か、中野は一歩を踏み出せないでいる。 見かねた純ちゃんは止む無く、先にチョコレートを渡すのだが…。 たまらず、駆け出してしまった。 梓は気づいてしまった。 ついに、とうとう、気づいてしまったのだ。 私のことを、いつもかわいがってくれる先輩たちは、私の先輩たちは、もうすぐ、いなくなってしまうことに。 先輩たちの演奏に見惚れて入った軽音部。 最初は戸惑いもあった。 その空気に馴染めず、一時は辞める事も考えた。 先輩たち(主に唯)の軽薄さに呆れることもしょっちゅうだった。 それでも梓は、純ちゃんでも憂でも他のクラスメイトでも、誰でもない、 先輩たちと過ごしてきた時間があったからこそここまでやってこれたし、今の梓があるのだ。 そんな素直な自分が出せる「居場所」でもあった先輩たちは、卒業して、そして私は独り残されてしまうのだ。 あの部室に。 そのヒリヒリとした喪失感は、今の梓には、致命的だった。 だが梓よ。 お前の事を今まで見守ってきたのは、何も軽音部の先輩たちだけではないのだ。 お前がどう思っているのかは分からない。が、あの夕暮れ時のセッションをもう一度思い出して欲しい。 あの時のお前たち3人は、軽音部のメンバーに負けず劣らず、輝いていたし、 お前もまた、あの瞬間微かにでも感じていたはずだ。 新しい「居場所」を。 改めて、部室へチョコレートを携えて向かう中野。 こっそり渡す計画は、もろくも崩れ去ってしまったけど。 先輩たちとの残り少ない時間を、改めてこうして噛み締めることが出来たんだから、 つい、あんなこそばゆい台詞も口を衝いて出てしまうんだから。 普段と違うちょっと特別な一日としてのヴァレンタインデーとしては、申し分ないんじゃないかな。