たまゆら紀行
『たまゆら』というアニメをご存知だろうか。
当ブログでは放送開始ちょっと前から右下にバナーを貼っていた。
(気づいた人が1人か2人居れば上出来だと思っている。)
年末に書いた記事でも一言書いた。
広島県竹原市(と、その周辺)という小さな町を舞台に、
かつてその町で幼少時代を過ごし、ある事をキッカケに神奈川(汐入)から再び竹原へ戻ってきた高校生の女の子沢渡楓と、
幼なじみの塙かおる、その友だちの岡崎のりえ、桜田麻音が織り成す
牧歌的で青くさい日常の一ページを繊細なタッチと角度から描いた傑作…である。
僕は去年の秋から年末まで、アニメに関してはほぼこの作品一作を見届けてきた。OVAも見た。
出張先でも見た。(放送エリアで良かった)
見る度に登場人物への愛情は深まり、そしてその舞台となっている町への関心が深まっていった。
いつか、ぽってのように、カメラを持ち歩いて、あの町を歩いてみたい…。
そして、ついにその願いは叶った。
紆余曲折を経て。
三原駅からカメラを取り出した。
ここに来るまでは、新大阪駅から福山駅まで新幹線で移動し、在来線(山陽本線)でガタゴト揺られざっと2時間といったところ。
竹原駅まで通じるJR呉線の車両のドアは手動。
初めて見た。
左手には瀬戸内海、右手には山という車窓の風景。
忠海駅を通過して、否が応でもテンションは上がる。
ぽっての汐入時代の友達、三次ちひろが竹原駅と間違えて降り立ってしまった駅。
ここから、二駅先。
ここが…
あの…
竹鶴…
竹……
竹原駅なので!
帰ってきたんだ…竹原に。
ただいま!
気を取り直して、駅前商店街を散策。
早速こういった光景に出くわす。
というか、そもそも商店街に鳴り響いてたBGMがたまゆらのサウンドトラックなので…。
あちこちで、ももねこ様の姿を見かけることが出来る。
その中でもこれが、商店街の中央に鎮座まします、ももねこ様像。
まだギリギリ(?)正月仕様で、めでたい気分。
メインストリートを抜け、東へちょいと歩いたところ。
撮った後で気づいたが、ここもちゃんとアニメで登場しているのだ。
(第6話…あの素晴らしい第6話のBパート!麻音ちゃんとのりえが再開を果たした場所!)
初めて来るのに初めてではない、ような。
デジャヴとはまた違う感覚で町を歩く。
この景色を見た瞬間、心のなかのイメージと現実が重なった。
「待っていてくれるのは、暖かな笑顔と、おかえりなさい。」
今日、この場所に辿りつけた喜びと、町の景色と、雰囲気と、その他あらゆる感動が押し迫ってきた。
自然と涙がこぼれ落ちてきた。
泣きながら、しかし気取られぬように目頭を抑えながら、イメージと現実を重ねあわせていく。
観光客らしき人たちはあちこちに見受けられた。
自分と同じように、たまゆらのファンと思しき人たちも多い。
(中にはiPadを広げて、アニメの画像と実際の風景を比較して回っている人も居た。)
もちろん、カメラを持って写真を撮って回ってる人も居た。
しかしそれ以上に感動したのは、実際にここに住んでる人たち。
犬の散歩をしたり、奥さん方が談笑したりといった、何とも無い風景なんだけど、
それが更に心のなかのイメージに訴えかけてきて…。
こういう場所で、ぽってたちは生活してるんだなぁ。
こういった分かりやすい風景も。
作中でよく登場するお好み焼き屋「ほぼろ」のモデルとなった場所。
この風景も、アニメで見かける度に「行ってみたい」「撮ってみたい」と思っていた。
地名の通り、竹に縁深い場所である。
マンホールのデザインも、この通り。
古民家が連なる路を、カメラ片手に歩く。
シャッターを押す音が、やけに響く。
かと思うと、ポスターが貼ってあってふと佇む。
空が随分と暗くなってきたので、まだ日が沈みかかっているうちにあの場所へと足を運ぶ。
西方寺の普明閣。
ここもまた、作中で印象的に描かれていた場所。
竹原の町を一望することが出来る。
夕刻の竹原。
何の因果か、この時間帯にここに来れたのは本当に幸運だと感じる。
もっと浸っていたかったけど、石段を降りて急ぎ足でもう一つの場所へ。
と、その前に『Cafe たまゆら』をパチリ。
この立て札が目印。
意外と目立たない、小高い場所。
ありました、お抱え地蔵。
ズシリと重かったです。
頑張ったねちひろちゃん。
だいぶ暗くなってきて、フラッシュなしで撮るのはそろそろ難しくなってきた。
なので。
いざ、ほぼろへ!
開店時間からさほど経ってなかったが、既にかなりの賑わいを見せていた。
元々この辺りでは名の知れた店なのだとか。
もちろん、来たからには『ほぼろ焼き』を注文!
あまりに美味しすぎて、一緒に注文した酒を飲むのも忘れるくらい。かっ喰らった。
僕はどちらかと言うと少食だが、これは4,5枚イケたかもしれない。
(食べてる間もお客さんはひっきりなしで忙しそうだったので、1枚で辞めておきましたが)
代わりに牛タンと日本酒を追加で注文。
この上なく幸せなひととき。
今日一日が報われた瞬間。
このように、ほぼろ焼きの他にも、
たまゆらにちなんだオリジナルドリンクやスイーツなどが提供されていた。
当然、ポスターもバッチリ、サイン入り。
去年広島市内のお好み焼き屋入口で激写した、
オタフクソースコラボポスター(右)にも、再びお目にかかることが出来た。
左はOVA版のポスター。
個人的にはTV放映版よりも、こちらの方がグッとくる。
“いつか想い出になっていく
だけど消えたりしないよ
ずっとね。”
ほぼろ…ほり川を出た頃にはもう真っ暗、夜が訪れていた。
帰りの電車までまだ1時間ほど余裕があったので、この場所へ。
ここも第6話、麻音ちゃんとのりえが青春の一ページを刻みながら歩いていた、港まで続く道の途中にある踏切。
放送当時から何故かこの場所、この絵がずーっと気になっていた。
本当は、夕暮れ時に来たかったけどね。
でも、満足。
最後に、もう一度竹原駅前商店街へ。
正月スタイルから防寒スタイルに衣替えしたももねこ様へ、感謝とお別れの挨拶。
改めて、今日ここに来ることが出来た喜びを噛みしめる。
地元から博多、博多から広島、広島から新大阪、新大阪から福山、福山から三原、そして三原から竹原…。
片道7時間の刺激的な電車旅の先で待っていてくれたこの町の暖かな雰囲気。
また「ただいま」って、ここに帰ってこよう。
その他の写真:たまゆら紀行 – a set on Flickr

















































